絶交ゲーム

「驚かないでね?」


最初にそう伝えてから、電子マネーのアプリを起動する。


「これ、見て」

 
詩子に見せた瞬間、その目が見開かれた。


「10万ポイント!?」


詩子の声がトイレ内に響き渡って慌てて「シーッ!」と人差し指を立てた。
人気のない場所に移動してきていてよかった。


「そうなんだよね。今朝本当にゲームのポイントがもらえてそれを電子マネーに変えたの」

「本当に10万ポイントだったんだ」

「そうみたい」


電子マネーに変えるときに莫大な手数料でも取られるかと思ったが、それもなかった。
このゲームは詐欺なんかじゃなかったのだ。

きっと、商品になっているブランドや宝石も本物なんだろう。


「詩子、これはふたりで手に入れたポイントだよ。ふたりで使おうね」

「いいの?」

「もちろんだよ、今日の放課後遊びに行こう!」