「なにを基準に絶交っていうのかわからないけど、この程度じゃダメってことだね」

「このゲーム結構難しいのかもね」


詩子のその言葉を聞いて私は画面上に書かれている10万ポイントという文字に目をやった。
そう、このゲームは簡単じゃない。

なにせ実在する人物たちを絶交させるのだから。
下手をすれば何日も何ヶ月もかかるゲームだ。

だとすればこのポイントって、もしかして本当にもらえるんじゃないだろうか?
ふと、そんな風に思ったのだ。


「……そんなわけないよね」


私は小さな声で呟いて、スアホをポケットに戻したのだった。