物語を追いかけながら、主人公に新しい衣装を着せるというものだ。
物語の途中では沢山の選択肢もあり、選択次第で次の物語が変化していく。


「でもこれはちょっと興味ないかなぁ」


絵は綺麗だしストーリーも面白そうだけれど、それなら本を読んでいるのと同じようなものだ。
悩んでいると、詩子が横から「これは?」と、スマホ画面を指差してきた。
見てみるとそこには『絶交ゲーム』と書かれたゲームがあった。


「なにこれ、絶交ゲーム?」


私は眉間にシワを寄せる。
パズルゲームやきせかえゲームと違って、なんだかアイコンの雰囲気も暗い。

黒い背景に赤い文字で『絶交ゲーム』と書かれているそれは、怖い系のゲームに見えた。


「私怖いのは得意じゃないんだけど、これは面白そうじゃない?」