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翌日目を覚ましたのはまだ朝日が登らない時間だった。
今日の朝100万ポイントが手に入ると思うと楽しみで、うまあく寝付くこともできなかった。

日付は変わっていたのでもしかしたらとゲームを立ち上げてみると、すでに念願だった100万ポイントが入っていることがわかった。


「やった!」


ベッドの上でガッツポーズを作る。
そしてさっそく100万円分の電子マネーに変換する。

これで当分は遊んで暮らすことができる。
その間にまた誰かを絶交させれば、永遠に仕事なんてしなくていいんだ。

私の頭にはそんな未来のことしか浮かんでこなかった。
そうだ、このポイントで久しぶりに詩子になにか奢ってあげよう。

最近距離ができていたけれど、これを見れば詩子だってきっと考えを改めてくれるはずだ。
このアプリがどれだけ素晴らしいものか、わかってくれるはずだ。

そう思うと楽しくなって、自然と鼻歌が出てきたのだった。