「嘘だ。豊がそんなことするはずない」

「信じてくれないの!?」


今度は金切声を張り上げた。
静かな病室に自分の声がうるさいほど響く。


「いや、信じる。でも……」


浩二の目はフラフラと揺れている。
信じたいけれど、信じられない。
そんな気持ちがこちらまで伝わってくる。


「豊は私の下着を奪っていった」

「下着?」


浩二の声が震えた。


「記念に……って、言ってた」


浩二が耳元でゴクリと唾を飲み込む音が聞こえてくる。
私は浩二の右手を掴んで自分のスカートの中へと誘導した。

浩二の指先は驚くほど震えていて、太ももにふれるだけでビクリと跳ねた。


「わ、わかった。信じるから!」


浩二の手がスカートの中から引き抜かれる。