絶交ゲーム

☆☆☆

結イジメは多少のストレス発散になった。
鬼は間髪入れずに結の隠れ場所を当てて、5分間犬の真似をさせる。

動物みたいに四つん這いになっている結の姿を思い出すと笑いがこみ上げてくる。


「先生にバレたら内申書に響くよ」


教室へ戻ると詩子がそんなことを言ってきた。
私は大げさにため息をはいて詩子を見つめる。

さっき弥生が言っていたとおり、私の友だちは少しつまらない性格をしているかもしれない。
『絶交ゲーム』に乗り気だったのは詩子の方なのに、すっかり臆病になってしまっている。


「そんなこと気にしてるの?」

「先生たち、時々教室を見て回ってるよ。きっと最近のクラスの変化に気がついてるんだと思う」

「だから何? 私に内申書なんて関係ないけど?」


進学も就職もバカがすることだ。
頭のいい人間はそんなものにとらわれない。