あれから昼休みずっと3人で話してたんだけど

「航平くーん!」

廊下の方からこうくんを呼ぶ声がした。ほぼクラス全員が廊下の方をみている。

「あ、望月さん。」

そう、廊下からこうくんを呼んだのは隣のクラスの望月朱莉(もちづきあかり)さんだ。望月さんはこうくんと同じくらいモテる。可愛らしい声と顔。まるでモデルの用な体型。噂によると望月さんはこうくんの事が好きだとか。



「じゃ、放課後ね!」

その言葉だけ残して望月さんは自分のクラスに戻って行った。

「おい!航平!望月さんとどういう関係だよ!?」

「ただの友達だよ。」

「そんな風には見えなかったぞ!なぁ?南ちゃん?」

「う、うん」

嫌だ。速くこの空間から逃げたい。

「別にお前らには関係ない。」

こうくんは冷たく私たちにそう言った。

その時俊介くんが私の方をチラッと見た気がした。