え……!? で、電話……!? 今までそんなこと一度もなかったのに。 どうしようかと慌てながらスマホを手に取ると、芙実の手が伸びてきてシュッと横にスライドをした。 そして画面が切り替わり、表示されている秒数が次々に時間を重ねていく。 「え!?ちょっと……!?」 動揺の声を上げながら、彼女の方を見るといたずらっ子のようにクスクスと目を細めて笑っていた。 や、やられた……。 腹を括って、ゆっくりとスマホを耳に当てる。