連れてこられたのは駐車場で、そこにはパールブラックのカラーリングで、サイドにきらりと輝くゴールドで天使の羽のような翼が片羽だけ施されたデザインのバイクが停まっていた。
そしてその前に立ち止まるとかけられていたヘルメットを一つこちらに投げてきた。
それを反射的に掴むと、目で被れと訴えてくる。
被るまでずっと見つめられそうなので、素直に被ると彼も同じようにヘルメットを被り、バイクに跨った。
これは……後ろに乗れということなのかな。
「乗って」
何もできずに立っていると、中々乗ってこないわたしに彼が声をかけた。
「え、ほんとに乗るの」
いや、だってわたし自転車くらいしか乗ったことないし。
バイクなんて初めて乗るからどこに掴まればいいかもわかんないよ。
「免許持ってるから任せろ」
そういう問題じゃないんだけどな。
そう思いながらも恐る恐る彼の指示通り、バイクに跨る。
どこを持とうかなんて考えていたら両手を彼の手によってがしっと掴まれて、そのまま自分の腰のあたりに持っていかれ、必然的にわたしが彼を後ろから抱きしめているような体勢になる。
な、なにこれ!?
確かにドラマとかで観たことあるけど、それって恋人同士だから許されることなんじゃないの!?



