無理だよ。 だってわたしは自分のことが好きじゃないし。 何にも持ってないわたしは幸せにはなれない。 でも優しいキスだったなあ。 包まれた体温が陽だまりのようであったかかったなあ。 なんて、彼のことを思い出していたら泣きたくなっていた気持ちが少し和らいでいた。 まるで夢を見ているような時間だった。 きっともう彼には会わない。 あのキスも夢に置いていこう。 でもたまに思い出すくらいはきっと許してくれるよね。