なんでなんだろう……すごく寂しい。 いま、ものすごく誰かにいてほしい。 こんなこと、最近じゃ滅多になかったのに。 寂しいなんて感情は捨てたと思ってたのに。 「……少し、少しでいいからこのままでいさせて」 そういうと、彼もベッドの中に入ってきてわたしをぎゅっと抱きしめた。 「こうしててやるからゆっくり休め」 彼に抱きしめられている、ただそれだけなのにわたしはひどく安堵して、眠りについてしまった。