「ふーん。てか、優大、前も珠莉ちゃんに会ってんの?」
「この前、知り合ったんだよ。な?」
「うん」
もう名前も忘れていたけど。
なんて、言えるわけがなく素直に頷くことしかできなかった。
そんな中で痛いくらいの視線を感じてそちらに視線を向けると、柊磨がわたしのことを見ていた。
ばちっ、と視線が絡み合うとわたしは慌てて逸らした。
だって、あのまっすぐで燃えるように赤い瞳に、なぜか吸い込まれそうだったから。
「まあ、食べようぜ!」
学生なのに個室の部屋を準備できるってみんなお金持ちなんだろうなあ、と思う。
わたしはバイトとかでやり繰りするギリギリの生活。
合コン代は大体男の子が持ってくれるし。
タダでご飯食べられると思ったら行くべき。
みんなが盛り上がっているのを壊さないようにわたしも合わせて笑顔作る。
だけど、一人だけ言葉も発さずにただひたすら飲んだり、食べたりを繰り返している柊磨。
わたしも笑顔を作ることをやめたらあんな感じなんだろうなあ、とふと思った。
「あ!そうだ!こういう合コンにさ、彼氏作る気もないのに何回もくる女の子とかいるらしいよ!」
どういう経緯でそんな話になったのかは聞いていなかったから知らないけど、一人の女の子がそんなことを言い出した。



