だけど、みんな見た目が髪の毛が黒くて、わたしを映す瞳も黒色かアーモンドのような茶色。
それなのにわたしの髪の毛は派手な金色で、瞳は青色。
どうみたって、日本人離れの顔。
わたしを捨てた親のどちらかが外国の人なのだろう。
だからわたしに里親は現れなかった。
こんな派手で日本人離れした子供はいらないのはわかる。
だからわたしは早々のうちに里親が現れることを諦めた。
家族の温かみに触れる、そんなごく普通のありふれた幸せは夢で終わらせた。
だって、現れることに期待して待ち続けるなんて無理だと思ったから。
期待したって叶わない。
何度も何度も期待してはそんな淡い期待は打ち砕かれた。



