「特別に今回は許してあげる。あなたもわたしも柊磨に救われた同士だね。じゃあ、元気でね」
「……ああ、そうだな」
ふっと柔らかく笑った後堂の笑顔は今まで見た中で一番、優しいものだった。
彼の人生も今日から変わっていくのだろう。
「ちょっと、柊磨!置いてかないでよ!」
わたしは外でみんなに囲まれていた柊磨のところまで行って背中を軽く叩いた。
「いやー、あんな恥ずかしいところ見せといて合わせる顔がなかったっつーか」
ぽりぽり、と気まずそうに頬をかいている。
「わたしはどんな柊磨でも変わらず大好きだよ」
「なっ……お前って時々大胆だよな」
柊磨は耳まで真っ赤に染めて恥ずかしそうにそっぽを向いた。



