「……っ」
みるみるうちに後堂の瞳に涙の膜が張ってくる。
彼は柊磨の手に手を伸ばして掴むと、柊磨は後堂を引っ張り上げた。
もしかしたら、後堂も誰かに救われたかったのかもしれない。
ずっと、孤独だったのかもしれない。
彼のしたことは全て許されることじゃないけど、彼にもいつか柊磨にとって優大たちのような素敵な仲間ができたらいいな。
「さ、帰るか」
ポケットに片手を突っ込んで、くるりと後ろを向いてRed Devilのみんなにそう声を掛けた。
「赤嶺……っ、理希……すまなかった……っ」
震えた声で言った後堂に立ち止まった柊磨は振り返ることはせず、片手を少し上にあげてそのまま歩き出した。
「お前も……殴ったりして悪かった」
わたしも後を追おうと歩き出した瞬間、聞こえてきた小さな声。



