Angel&Devil




「よくねえよ!コイツは理希のことを都合よく使って、亜須香まで傷つけて……珠莉にまで手を出した。だから離せよ……!」



柊磨はみんなの手を振り払って、再び後堂の方へ向いた。

やっぱりさっき傷を触られたあの一瞬で彼は気づいていたんだ。
わたしが後堂に殴られたことを。

心を支配されて悪魔になってしまった柊磨に動揺し、みんなどうすることもできずにただ見ていることしかできない。


弟や仲間の声すら届かないなんて……。


―――俺らはさ、あいつに幸せになってほしいんだ。

―――柊磨は今まで傷ついてもずっと挫けずに立ち上がってきたんだ。これからは珠莉ちゃんっていう天使がアイツを救ってくれるって俺は信じてる。


柊磨のことを想ういつかのみんなの言葉が頭の中で再生される。