「お前ならどうせここにいると思ったよ。あの女がここで血だらけになった場所だしな」
え……?
もしかしてここって柊磨が話していたあの倉庫なの?
確かにそれだったら理希くんがここで悲しげにこの倉庫を見つめていたことにも納得がいく。
「後堂さん、俺……」
「お前まさか抜けるとか言わねえよなあ?」
ぐいっと顔を近づけた後堂に唇を嚙みしめている理希。
「……抜けさせてください」
震える声でなんとか言葉を発して頭を下げた。
「裏切り者がどうなるのかお前もわかってんだろ?この女もタダじゃ済まねえぞ」
コイツは腐ってる。
どうしてこんなにも抜けたいと懇願する人を脅せるのだろうか。



