学校に通っているのも彼女の存在があったからだ。
それでも、わたしはこんな生活を続けている。
いつまでも変われない自分に嫌気がさす。
だけど、わたしなんかがどう頑張ったって何か変われるわけじゃない。
「あ、珠莉ちゃん!合コンはこっちでやってるよ」
一度、合コンで会ったことのある男の子が嬉しそうにわたしに近づいてきて、キュッと距離を縮めてくる。
名前は、その、覚えていない。
わたしにとって彼はご飯を出してくれる男性でしかなかったのだから。
よかった、とか悪かった、とかすら覚えていない。
「珠莉ちゃん!今日は来てくれてありがとう!超助かったよ~~」
わたしを誘ってくれた合コン仲間の女の子がこちらに向かって手を振っている。
人数合わせで来たことはわかっていたけどこんなにも堂々と言われると恥ずかしい。
「全然いいよ。こちらこそ誘ってくれて助かった」
「今日は超イケメン揃いだから期待してて!」
可愛い笑顔を浮かべて彼女がウインクをした。
期待するも何もわたしは彼氏目的じゃないからなあ、なんて思いながら彼女に着いていく。
今日のわたしはいつものカラーコンタクトも外しているし、ウィッグも被っていない。
だって、わたしを誘ってくれた女の子の髪色が明るい茶色に染められていることも明るいカラーコンタクトをつけてくることもをわかっていたから。



