ずっとあの時のことを後悔していたんだろう。
自分の行動が招いた悲劇を後悔し、悩んで、必死でもがいていたんだ。
「ちゃんと向き合おう。今までのこと全部謝ってまたやり直せばいいんだよ」
泣いている彼の手を取って、微笑んだ。
大丈夫、まだやり直せるから。
「でも……俺が族を抜けるって言ったらきっと後堂さんは柊兄や亜須香にまで危害を加えるから……」
彼が危険なBlood Sharkから抜けられなかったのはそれが理由だったのか。
自分が抜けてしまえば、大事な人が傷ついてしまうから。
だから、抜けたい気持ちを我慢して必死に悪いフリをして柊磨にも酷い態度を取っていたのかな。
「大丈夫。柊磨なら一人じゃない」
きっと、彼がBlood Sharkから抜けない限り、この兄弟に平和も幸せも訪れない。
今の柊磨にはあんなにたくさんの仲間がいる。
だから、わたしは彼を信じたい。



