「俺のせいで亜須香があんな目に遭ったことも、柊兄がどれだけ俺を大事に想ってくれてるかも、後堂さんがどんなに危ない人かも」
「……うん」
「でも、全部誰かのせいにしないと生きてこれなかった。柊兄は何にも悪くないのはわかってたけど恨まないと壊れちまいそうだった」
今にも泣きそうな震える声で紡がれる彼の本音。
きっと、誰にも言えずに一人で抱え込んでいたんだろう。
そういうところが柊磨にそっくりだよ。
「柊兄が幸せそうに笑ってた時、絶望したけど心のどっかでは安心したんだ。俺と違って幸せになってくれって思って。それなのに……俺はずっと柊兄の邪魔して……亜須香の人生までめちゃくちゃにしちまって……どうしたらいいのかわかんねえ」
ポロポロと彼の瞳から零れ落ちる後悔の詰まった雫。



