翌日。
わたしは柊磨の家で夕方まで過ごして施設に帰ることにした。
柊磨はしつこく送っていくと言ってくれたけど、今日も集会があるって優大が言っていたからそちらを優先するように伝えて強引に押し切った。
そして、駅から施設までの近道を通って帰ろうとあまり人のいない道をとぼとぼと歩いていると、青い屋根の倉庫の前に見覚えのある一人の男の子が立っていた。
あれって……。
「理希くん……?」
思わず、漏れた声に男の子がハッと弾けたようにこちらを向いた。
やっぱりそうだ。
間違いない。
この人は柊磨の弟だ。
「お前……」
「この前はどうも……珠莉です。こんなところでどうしたんですか?」
もうすぐ決戦が始めるというのにこんなところにいてもいいんだろうか。
わたしは喧嘩なんてできないからひたすら彼らの無事を祈ることしかできないけど。



