「珠莉」
「ん?」
わたしが返事をすると、目の前が真っ暗になり、ホワイトムスクの香りに包まれた。
「柊磨……?」
「珠莉が足んない」
「え?」
わたしの首に顔を埋めてぼそりと呟いた。
低く甘い掠れた声にキュンと胸が高鳴る。
「……ずっと、こうしたかった」
「ふふ、どうしたの」
彼の柔らかい深い赤の髪の毛をそっと撫でる。
「珠莉不足で死にそー」
「何意味わかんないこと言ってんの」
「これは深刻な問題なんだぞ」
むくりと顔をあげて、拗ねた顔でわたしを見てくる。
この最上級にイケメンな顔で上目遣いは心臓に悪いと思うんですけど。
「今日はいっぱい充電していいよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
ぎゅーっと目一杯抱きしめてくれる。
ほんと、こういうたまに甘えてくるところがグッ来るんだよね。
「柊磨の特攻服姿、かっこよかったなあ」
柊磨の充電とやらが完了したところでもう一度ソファに並んで座り、コテンと首を柊磨の方に預ける。



