会った頃は綺麗な青色だった彼の髪の毛は色が落ちてすっかり緑色に変化していた。
「うわーん、みんなが俺をいじめるぅ~~俺には優大しかいねえよ」
「はいはい。また染めに行こうな」
優大は苦笑いしながら泣きついてきた大志の頭を撫でている。
「優大は大志に甘い」
「うっせ、お前とは違うんだよ」
そう言いながら大志は司にあっかんべーと舌を出す。
子供みたいだなあ、と思いながらつい、くすりと笑いが漏れた。
「ほら、珠莉に笑われてんぞ」
「珠莉ちゃん笑うなんてひどいぞ!」
「だって、大志が3歳児みたいなんだもん」
施設にいる3歳の子供もあんな感じだし。
「ぷっ、お前3歳と一緒らしいぞ」
柊磨が大志の肩に手を置いて、噴き出しているし、その横で司はお腹を抱えてケタケタと笑っている。



