「ひゅー、今日もアツアツだな」
「見せつけないでよ」
「珠莉ちゃん、久しぶりだね」
黒い特攻服に身を包んだ3人がこちらへとやってきた。
「みんなもその服装なんだね」
わたしの隣にいる柊磨は髪の毛と同じようなワインレッドの特攻服を着ている。
「おー、今日は集会だしな。総長はちょっとカラーが違うけどこれが似合うから腹立つんだよなあ」
「僻んでも虚しくなるだけだぞ、大志」
「うるせえ!お前もちょっと身長高いからってやたら似合うのやめてくんない!?」
「モテたいならまずその緑になった髪の毛どうにかしろ」
司と大志って本当に仲がいい。
司も初めて会った時はクールな印象だったけど、みんなの前だと意外と話すんだよね。
「助けてよ~~柊磨。もう俺コイツやだ~~」
今度は柊磨に泣きついてきた大志。
「俺もそのエイリアンみたいな髪色はやめたほうがいいと思うぞ」
うわあ、辛辣。
だけど、まあエイリアンみたいはわかる気もする。