「ほんとにわたしも参加して大丈夫なの?」
「ああ。みんなお前のこと見たがってるらしい」
「そんな期待されても困るんだけど……」
「大丈夫。お前はいつ見ても可愛いから」
満面の笑みでそう言いながらわたしの頭をぽんぽんとされた。
そう、今日はRed Devilの集会があるそうでわたしも参加させてもらうことになっている。
参加といっても、集まる倉庫の隅っこで立っているだけなんだけど。
柊磨の過去を聞いた日からあっという間に時間は過ぎて約束の日がいよいよ明日に迫っていた。
思っていた以上に彼の抱えていたものは大きく、重たいもので聞いているこっちまで悲しい気持ちになって泣いてしまう程だった。
そんなものを今まで一人で抱えていたなんて、頑張り屋すぎるよ。
何としても弟さんと仲直りさせてあげたいし、その亜須香さんって人とも、もう一度ちゃんと会ってもらいたい。
柊磨は合わせる顔がないって思ってるみたいだけど、きっと今も亜須香さんはふたりのこと信じて待っていると思うから。