Angel&Devil




『……ああ』



そう。

彼女は退院したら、この街から出ていくのだ。

両親は彼女の額と心の傷と労わって田舎に戻るのだそう。


俺もそれがいいと思う。


離れてしまうのは寂しいけど、この街にいたらきっと彼女の心の傷は深まるばかりだろうから。



『また、会えたらいいね。バイバイ、柊ちゃん』



そう言いながら俺に手を振ってくれる彼女は優しい人だ。

そんな彼女に消えない傷をつけた後堂だけは許さねえ。

それから俺は何か事情があってBlood Sharkから抜けられない理希を取り返すために自分で暴走族のチームを作った。
俺のわがままに文句ひとつ言わず、付き合ってくれている3人には本当に感謝している。

性格はみんなそれぞれ違うのに、一緒にいると楽しくて理希を取り返すために作ったチームだけど今はそこそこメンバーもしてみんな俺のことを慕ってくれている。

それなりに楽しく生きてこれていると思う。
ただ、後堂が少年院から出てきたとなれば、すべてが終わりに近づいていることを嫌でも悟る。

アイツは俺を恨んでいる。
だから、きっとまた大きな闘いが起こる。


後堂に復讐するチャンスも……そこしかない。