施設の何も知らない、何もわからないが故に子供たちはわたしの瞳を『宝石みたいに綺麗だね』と褒めてくれる。
そんないいものなんかじゃないのに。
そういえば、わたしを助けてくれた彼の瞳も深い緋色をしていたなあ。
あれ、カラーコンタクトかな。
髪の毛も同じような色だったし。
赤といっても派手さはなく、落ち着いたどちらかといえば黒髪に近い深みのある赤だった。
あの時は動揺してたから何も思わなかったけど、結構というかめちゃくちゃ整った顔をしてた気がする。
どうせならもっとちゃんと見とけばよかったなあ。
あんなに整った顔に出会えることなんて滅多にないんだから。



