Angel&Devil



『おれ、柊兄とずっと一緒がいい!』


『そうだな、ずっと一緒にいような。なんかあってもおれが守ってやるから』


このままみんなずっと一緒にいられると思った。
温かい笑顔に包まれて俺は育っていくものだとばかり思っていた。


その幸せが壊れたのは、父さんが病気で突然死してしまったあの日から。
俺が小学5年生の時だった。


母親はショックから立ち直れず、葬式の時もずっと泣いていた。


きっと、母親は誰かに当たることでしかその悲しみを処理できなかったのだろう。
それに俺が死んだ父親にそっくりだったこともまた彼女からしたら辛かったのかもしれない。


葬式で俺は突き放された。



『あんたはわたしの子じゃない!あんたのことは引き取らない!』



わんわんと泣く理希の手をぎゅっと握りしめていたのに、強引に母親だった女性に引き離された。

理希と離れ離れになってしまうのは嫌だった。

せっかくできた弟だったのに。
これからもっと遊んだりしたかったのに。


そして俺は、一人ぼっちになった。
誰も俺のことを引き取ろうはせず、こちらを見てヒソヒソと話し声が聞こえるだけ。