わたしの元まで来た柊磨はわたしの腰をぎゅっと抱いて、お姉さんたちの方を向いて、
「あー、やっと来た。お前可愛すぎて攫われたかと思ったじゃん」
「は?意味わかんな……」
「おかえり、珠莉」
わたしの言葉を遮ってそう言いながら、見せつけるようにわたしの頭にそっとキスを落とした。
こんなことをされて、手に持っていたクレープとドーナツを落とさなかったわたしを誰か褒めてほしい。
お姉さんたちはぎょっとした顔でこちらを見て、「まじで彼女じゃん」「あれには勝てん勝てん。お邪魔しましたー」なんてピクピクと頬を引きつらせながら去っていった。



