モヤモヤとする黒い感情がふつふつと湧き上がってきてわたしの心を支配する。
わたしが彼女なのに。
でもあそこに入っていく勇気が出てこない。
だって、声を掛けているお姉さんたちはとても綺麗で可愛い人たちだからあんな人の方が柊磨にはお似合いなのかなあ、
なんて考えてしまって足が動かない。
どうすることもできずにいると、お姉さんたちの間からわたしを見つけてさっきまで鬱陶しそうにして真顔だったのにパアッと花が咲いたように明るく笑うと、こっちに向かって歩いてきた。
その表情の変化を見て先程まであんなに黒い感情が心に湧いていたのに、本当に彼の目にはわたししか映っていないんだなと感じた瞬間、黒い感情が淡いピンク色へと変わっていく。



