わたしの横を歩く顔面偏差値高男は先程から人々の視線を集めている。
シンプルな服装なのにすらっとした足や背丈があって、それに加えてこの顔と来たらみんなが振り向いてまで見たくなる気持ちもわからなくない。
横にいるのがこんな金髪女ですみませんって感じだけど。
「ほんとにここでよかったの?」
デート先を決めたのはわたしだ。
彼氏ができたら行ってみたいと幼い頃から行ってみたいと思っていた場所だったから。
「うん、珠莉と一緒ならどこでもいい」
テーマパークとか好きじゃなさそうなんて思っていたから不安だ。
「無理しなくていいのに」
「無理してねえよ。俺、結構こういうところ好きなんだけど。あっ、あそこにカチューシャ売ってるから見に行こ」
そう言うと、わたしの手を引いてお土産なども売っているショップに入った。
本当に無理してたわけじゃなかったんだ。
テーマパークならではのキャラクターをモチーフにしたカチューシャや被り物、サングラス等が棚に並んでいるのをキラキラと少年のような目で見ている彼の様子にホッとした。



