わたしの言った“みんな”には柊磨だってもちろん含まれているのに。
総長というのは一番上の立場だから守らないといけないのはわかってるつもりだけど、柊磨がいなくなるなんてもう考えられないよ。
「もちろん、コイツのことは俺らが守るからそんな不安そうな顔しないで、珠莉ちゃん」
優大がわたしの気持ちを察してくれたのか柊磨の肩を抱きながらそう言った。
そうだ、柊磨は一人じゃない。
Red Devilのみんながいる。
「そうだね、柊磨にはみんながいるから大丈夫だね」
安心したように笑って見せれば、四人が満足そうに頷いて笑った。
「あ、言い忘れてたけど俺と珠莉は付き合い始めたから」
急にわたしの隣に来てギュッと腰を抱いてみんなに見せつけるように言った。
「おー、やっとか!柊磨だいぶ押してたもんな」
「おめでとう。お似合いだよ」
「まあ、いいんじゃない」
「えー!嬉しい!珠莉のこと、よろしくお願いします!」
それぞれお祝いの言葉をくれて、なんだか照れ臭い。
「あ、ありがとう……」
「一生大事にする」
隣から聞こえてきた言葉に胸が甘い鼓動を奏でる。
みんなの前で言わないでよ、恥ずかしい。



