「どうしようもねえバカに特別に教えてやるよ」 そして、なぜかわたしの方まで歩いてきてギュッと腰を抱いた。 「愛した女の嘘も愛せねえで一番なんかになれねえだろ」 その不意を突いた言葉に思わずトクンと胸が甘く弾けた。 え?ちょっと待って。 嘘を愛す……? ということは、柊磨は全部わかっててここに来たの? パッと弾けたように視線を彼に向けると、深い緋色の瞳と目が合って、太陽のような優しい笑顔がわたしに向けられた。