わたしの男?
意味がわからない。
『赤嶺。そう言えばわかるか?』
「え……?」
突然出てきた彼の名前に動揺が隠せない。
どういうこと?
どうして柊磨の名前が出てくるのだろう。
『俺はお前を連れてくるように言ったんだけどなあ、俺の部下が馬鹿だから間違って違う女を連れてきちまったみたいでよぉ。なあ?』
『珠莉……!来ちゃダメ……!』
『はいはい、そういうのいいから』
「芙実!誰か知らないけど芙実に何かしたら許さないから!わたしが目的なんでしょ!?だったら」
『いや、お前は赤嶺を誘き寄せるための餌にすぎない。そうだなあ、お前に赤嶺を俺たちのところまで呼び出してもらおう。好きな女に騙されて悲痛に顔を顰めるアイツがみたい』
わたしの言葉を遮った後、クスクスと気持ち悪い笑い声が電話越し聞こえてくる。



