Angel&Devil




『ねえ、芙実ちゃん。わたしと友達になってよ』



徐々にその大きな目からポロリ、ポロリと大粒の雫が零れ落ちていく。



『はあ?あんた頭おかしいんじゃない?そんなあたしたちが許すわ……』


『ダメかな?芙実ちゃん』



わたしはいじめっ子の女の子たちの言葉は全て無視して、言葉を被せた。



『な、んで……?』



彼女から小さな可愛らしい声が聞こえてきたけど、その言葉は疑問に満ちていた。

どうして友達になって欲しい、だなんて言うのか彼女にはわからないみたいだ。

でも、それはわたしにもわからない。
ただ、この人にこれ以上意味のない苦痛なんて味わってほしくない、笑った顔が見てみたいと思ったら身体が勝手に動いて、友達になって欲しいと言っていた。



『笑った顔が見たいから?』



そう言って、曖昧に笑うと彼女はまた大きく目を見開くとさらに涙を流し始めた。



『あんた、あたしたちの存在忘れてない?』



いじめっ子がキッと鋭い視線をわたしに向ける。

そんなものは別に怖くない。
わたしが今まで向けられてきた冷たい視線に比べれば、子供の睨んだ目なんて可愛いものだ。



『わたしの友達になんかしたら許さない。別にわたしは警察も先生も怖くないからたとえあなたたちを殺すことだって躊躇しないよ』



不敵に笑ってそう言えば、彼女たちは気味が悪いと言って教室から出ていった。