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4年前、中学に入学してすぐだったわたしたち。
2つの小学校から集められた生徒たちは入学してすぐは同じ小学校の子たちと話していることが多く、わたしと芙実は小学校が違うかったから友達でもなんでもないただのクラスメイトくらいの感覚だった。
わたしは小学校の時はこの元々の髪の毛と瞳で過ごしていたけど、中学校はそうはいかないと施設の人に言われて、偽物の自分になった。
髪の毛は染めてもよかったんだけど、どうせ何度も黒色に染め直さないといけなくなるから金銭的に考えてウィッグの方が安くつくと判断してそっちにした。
小学校からの同級生はやっと髪を染めてカラコンをやめた、と思っていたらしい。
本当は逆なのにね。
みんなわたしに親がいないことは知っていた為、程よい距離を保ち、特に仲のいい子もいなかったわたしはクラスで一人だった。
友達が欲しいな、と思っていたけど口下手で人との距離感もよくわからないわたしは誰かに話しかけるということができずにいた。
そんな時だった。
クラスで芙実の机に信じられないほどの落書きがされていることに気づいたのは。
クラスメイトたちは芙実がいじめられているのに気づいていたけど、自分が標的にされるのが怖くて見ないフリをしていた。



