「ちょっと前向きに考えてみるね。ありがとう」
「うん!それがいい!」
ニコニコと微笑んでいる彼女に笑顔を返しながら、自分のアイスクリームを食べると、ひんやりと口の中が冷たくなり、甘い味が広がった。
「ねえ、珠莉」
「ん?なあに?」
アイスを食べ終わって、駅まで歩いているときに隣を歩く彼女がそっとわたしの名を呼んだ。
「わたしの中で珠莉はあの日からずっと輝いてて、大事な親友だよ」
「えっ?突然どうしたの?」
驚いて彼女の方に視線を向けると、彼女は真剣な表情でこちらを見ていた。
「珠莉がいなかったらわたしはきっとここにいない。珠莉はいつもわたしに感謝してくれるけど、お礼を言わないといけないのはわたしの方だよ。いつもありがとう。あの日……4年前の今日わたしを助けてくれてありがとう」
少し震えた声でそう言い、わたしをぎゅっと抱きしめた。
ああ、そっか。
ちょうど、4年前の今日に芙実と仲良くなったんだ。
わたしは助けたつもりはなかったんだけど、彼女はそう思ってくれているみたい。



