「柊磨ってどう見ても暴走族なんかに向いてないでしょ?困った人は放っておけないし、喧嘩も好きじゃない」
「……それは思ってた」
やっと言葉にできたのはそれだけだった。
優大の言う通り、彼は暴走族に向いていないような気がする。
なんだかんだ言っていてもいつも優しいし、手を差し伸べてくれる。
そんな彼は暴走族とは不釣り合いに思えたから。
「そんなアイツが訳があって暴走族を作るって言うから俺らは仲間になった。ここは俺ら以外の人間が来ることはねえけど、実際、アイツを慕ってるやつは山ほどいるから仲間は増えた。ただ……」
「本当の意味で柊磨を救える人は誰もいなかった」
さっきまで大志とじゃれ合っていた司がぼそり、と独り言のように呟いた。



