正直、どんな反応をされるのか怖い。
でも、柊磨が大丈夫だと言っていたから大丈夫な気もする。
彼が大丈夫だと言ったから大丈夫だと思えるなんて意外と自分は単純な生き物なのかもしれない。
「この前はご馳走様でした。急に来てしまってごめんなさい!ここはみんなの大事な場所なのに……」
みんながいる部屋に戻ってすぐにわたしは何かを言われる前に言葉を発して全力で頭を下げた。
大事にしている場所に、なんにも持ってないわたしがいていいわけがなかったんだ。
「珠莉、頭上げろ。もう誰もお前を責めるやつはいねえよ」
そう言いながら、柊磨がこちらまで歩いてきてわたしの顎を持って掬い上げ、必然的に上がる頭。
その先の優しい眼差しでわたしを見つめる赤い瞳と視線がぶつかり合う。
なんでこんなに泣きたくなるんだろう。
この人の優しさに触れるたびに泣きたくなる衝動を必死に抑えている。
「でも、」
「そうだよ、珠莉ちゃん。そんな顔しないで」
優大が少し遠くから優しい笑顔を浮かべながらそう言った。
「そもそも柊磨ってこれって決めたことは誰がなんて言っても聞かねえしな」
「テコでも動かないってやつね」
大志と司も先程の怪訝な雰囲気とは違い、柔らかい雰囲気を纏っている。



