Angel&Devil




“全部”というのはきっとカラーコンタクトのことを指しているのだと思う。


わたしはあまり人の前で青い瞳は晒さない。


街を歩く時も、バイト終わりの時と同じで施設に帰る前くらいしか外さない。
金髪は染めている、と誤魔化せるけど、瞳の色は近くで見ると誤魔化せないから。


コンタクトしているのは目をじっと見ればわかるし、逆にしていないときは瞳に縁がなくなるから元々青い瞳だということがバレてしまう。


まあ、誰もわたしのことなんて気にしていないとは思うけどたまたまクラスメイトに会った時とかめんどくさいし、何より人の視線が痛いから。


柊磨の言葉に一度だけこくりと頷いてわたしは洗面所に向かった。


ここで本来のわたしに戻るのは2回目だ。
この前はもう全て知っていた人だったからいいけど、今回はわたしの瞳の色が黒ではないことを知らない人たちばかり。