White Star Love

体育会系の彼の力に勝てる訳がなかった。

やめて…
やめて…
やめ…

「いやぁーーーーっ!!」

音楽が大音量で流れる個室で
私の声は掻き消され、

私は涙を流す事しかできなかった。
口を塞がれ、抵抗もできず。

彼は事を終えると、満足そうに私の顔を見つめ
口を塞いでいた手を話すと、

「気持ち良かったよ。
初めてだったんだね。
好きだよ。」

そう言いキスをした。

それから、私は男性が嫌いだった。
みんな獣だと思う。

女の事を欲求のはけ口としか思っていないのだと…。

私は彼の事を好きになり始めてきた時だった。

あの恐怖感、未だに口を押さえるだけで蘇ってくる。