大学の授業をいつも通りに終え、
今日は早目に家に帰った。
亜由美にはまだ昨日の事を話せないままだった。

家でパソコンをつけ、
ネットをしながら音楽を聞いていると、
携帯の着信音がけたたましく鳴った。

慌てて、画面を見ると
”ガトーショコラ”の文字が光っていた。

「はい。」

「ガトーショコラの関と申します。小高さんの携帯でよろしいでしょうか。」

「はい。」

「先日は面接に来て下さり、
ありがとうございました。
今日は面接の結果を
ご連絡させて頂きたいのですが、
今、お時間ありますか。」

こんなに早く返事がくると思わず、
深雪は心臓の鼓動が高まるのを感じた。

「え〜と、はい大丈夫です。」

「では、面接の結果なんですが…」

深雪は駄目でも仕方ないと思った。
こんなに早く返事があるなんて、
明らかに駄目だったんだろうと…