亜由美は坂野がぼそっと
言った「気になってさ。」
という言葉がすごく嬉しかった。

坂野は降りる駅についたとき、
亜由美を見て、

「X'masイブの帰りも
一緒に帰ろうな!
じゃあ、帰り道気をつけろよ。
お疲れっ!」

と言った。
それから、二人の距離は日を
追うごとに短くなり、
X'masイブの夜、
坂野琢磨は亜由美に
付き合ってほしいと伝えたと
いう。

二人は学校が違ったが、
バイトのシフトを同じにしたり、
毎日、連絡を取り合い
喧嘩もすることなく
仲良く楽しい日々が続いていた。

そんな二人の愛は
永遠に続くのだろうと
亜由美は信じていた。