「ありがとうございました。」
美容院を出てからも亜由美は
坂野琢磨のことが頭から
離れずにいた。
亜由美と坂野は
高校二年の夏から一年間、
バイトが一緒だった。
175cmの長身でスポーツが
得意な坂野はバイト先でも
人気者だった。
亜由美も気さくな人柄と
カッコつけない素直な性格の
坂野に惹かれていった。
あれは同じ年のX'mas前の
ある日、バイト帰りに
偶然同じ電車に乗り合わせた。
「あれ?牧野じゃん!
お疲れ〜」
亜由美は坂野の顔もまともに
見れず、自分の顔が
赤くなってることが
わからないように、下を
向いていた。
「牧野さ、24日の夜、
バイト入ってる?」
「うん、入ってる。」
「おれも(笑)
みんな、彼氏と〜、
女と〜なんていって
羨ましいよな!」
「坂野くんて付き合ってる人
とかいないの?」
「オレ?いるように見える?
いない、いない(笑)」
「そうなんだ……」
「牧野は?」
「えっ……」
「あっ、ごめんこんなこと
ストレートに聞くことじゃ
ないよな。わりぃ、
ちょっと気になってさ。」
「…いないよ。彼氏。」
美容院を出てからも亜由美は
坂野琢磨のことが頭から
離れずにいた。
亜由美と坂野は
高校二年の夏から一年間、
バイトが一緒だった。
175cmの長身でスポーツが
得意な坂野はバイト先でも
人気者だった。
亜由美も気さくな人柄と
カッコつけない素直な性格の
坂野に惹かれていった。
あれは同じ年のX'mas前の
ある日、バイト帰りに
偶然同じ電車に乗り合わせた。
「あれ?牧野じゃん!
お疲れ〜」
亜由美は坂野の顔もまともに
見れず、自分の顔が
赤くなってることが
わからないように、下を
向いていた。
「牧野さ、24日の夜、
バイト入ってる?」
「うん、入ってる。」
「おれも(笑)
みんな、彼氏と〜、
女と〜なんていって
羨ましいよな!」
「坂野くんて付き合ってる人
とかいないの?」
「オレ?いるように見える?
いない、いない(笑)」
「そうなんだ……」
「牧野は?」
「えっ……」
「あっ、ごめんこんなこと
ストレートに聞くことじゃ
ないよな。わりぃ、
ちょっと気になってさ。」
「…いないよ。彼氏。」
