「霞月。薬は飲んだのか? ちゃんと飲まなきゃ倒れるぞ」
俺は顔色の悪い霞月を気にして、険しい口調で言った。
飲んでいないだろうと疑いの目を向ける。
「わかってる」
霞月は俺に睨まれながら、学生鞄をゴソゴソ探った。
薬袋から取り出したのは、血の色のような1円玉くらいの赤いタブレット錠剤。
霞月はそれを3粒、口に入れ、水筒の水で流し込んだ。
「オエッ」
舌を出し、目を細めて不味いと訴える顔が、小さな子どものようだ。
「お前はホント、薬嫌いだよな」
「こんな不味いの、1日4回も。ガンちゃんはどれだけ不味いか知らないから」
「愚痴を言わない」
テラスハウス側、飲み物の自動販売機前。
俺は足を止め、コインを投入した。
「好きなの選べ」
霞月はパッと目を輝かせて、果汁入りの炭酸水を選んだ。
「冷たい!」
ペットボトルを首筋に押し当てる。
俺は顔色の悪い霞月を気にして、険しい口調で言った。
飲んでいないだろうと疑いの目を向ける。
「わかってる」
霞月は俺に睨まれながら、学生鞄をゴソゴソ探った。
薬袋から取り出したのは、血の色のような1円玉くらいの赤いタブレット錠剤。
霞月はそれを3粒、口に入れ、水筒の水で流し込んだ。
「オエッ」
舌を出し、目を細めて不味いと訴える顔が、小さな子どものようだ。
「お前はホント、薬嫌いだよな」
「こんな不味いの、1日4回も。ガンちゃんはどれだけ不味いか知らないから」
「愚痴を言わない」
テラスハウス側、飲み物の自動販売機前。
俺は足を止め、コインを投入した。
「好きなの選べ」
霞月はパッと目を輝かせて、果汁入りの炭酸水を選んだ。
「冷たい!」
ペットボトルを首筋に押し当てる。