私を副会長にした会長には、
なんだかんだ感謝かもしれない...............



「っ、笠原さんと、
友達になれて良かったよぉ〜」



笠原ちゃんと、ムギュっと抱きしめ返した。



「って、このと結月ちゃんで、
抱きしめ合うとかずるー!俺も混ぜろー!」



そう言って、
雪峰くんが飛び込んで来ようとしたところで。



「............和奏、ストップ、止まれ」



そう言いながら、
雪峰くんを抑えている会長の姿。



「ぅ、会長、いつの間に..................っ、」



私たちが先に出たあと、
少しだけ残ってた会長がいるなんてっ。



しかも、雪峰くんを、
止めるタイミングが絶妙で、ヒーローみたい。



そう思った私のそばで。



「結月ちゃんが、副会長になったきっかけ、
もしかしたら、1つじゃないかもね」



そう呟いていたことを、
私は知るよしもない........................