のーどくたーのーらいふ

「え」














京「だから最近食べたくなかったんですか」














なんでこの人は凜の強がりを














見透かしてしまうのだろうか














「っ、」














京「なんで泣くの」














「泣いてない、」














京「泣いてるじゃないですか、」














「大丈夫、なんでもない」














京「井出さん、もう強がらなくていいです














強く見せようとしなくていいです














自分の感情を抑え込まないで」














この人に嘘は通用しないんだ














「最近、力が入らなくて














起き上がれなくなって














箸も持てなくなっちゃって、」














京「そうだったんですね、














よくこういう事あるんですか」














「結構頻繁に、」














京「そっか、それはしんどいね」














「うん、」














京「樹には俺から報告しておくから














これから一緒に考えていきましょう」














「ありがと、」














京「俺がおかゆ食べさせてあげるんで














ほら、口開けてください」














「あ~ん、














ふふふ、おいしい」














京「良かったです」














先生が作ってくれたおかゆは














かなりしょっぱかった














❅❅❅














「京はいつも私のこと思ってくれてて」














樹「うん」














「だけど、私また京に言っちゃって














私が全部悪かったのって














私が全部我慢してればって」














樹「うん」














「言っちゃいけないって分かってるのに」














樹「でもさ、それは凛ちゃんがずっと














抱えてきた感情なんだよね?」














「うん」