のーどくたーのーらいふ

少し昔のことを思い出してしまった














「傷のことは気にしてないし














傷はなにも関係ない。














傷があったとしても、なかったとしても














俺は凛のことが好き」














凛「私も京のこと好き、」














「だろ、














好きだから側にいる














理由なんてそれだけで充分なの」














凛「...」














「もう寝なさい、そばにいるから」














そういってしばらくお腹をポンポンしてると














寝息が聞こえてきた














俺も寝よう














凛の隣に横になって、目を閉じた














チュンチュン














小鳥のさえずりで目が覚めた














「ん、」














さくら「わふっ」














「さくら、おはよう」














9時ジャスト














ちょっと寝すぎた、














「りん」














凛「なに、」














布団をかぶったまま凛は応える














「しんどい、?」














凛「少し」














かなりしんどいってことね、














「手首かして、」














凛「ん」














「...」














身体がしんどいのか














それとも精神的にしんどいのか














多分後者だと思うけど、














「少し、脈早いね」














凛「...」














「苦しいとかない?」














凛「ない、」














ホントかな、














「そっか、分かった」














ここで無理に聞いても多分言わない














凛「リビング行く、」