のーどくたーのーらいふ

「はる~、こっちおいで」














そういうと春は怪訝そうな顔をして














こっちに歩いてきた














愛ちゃんは点滴パックを持って














春のあとに続いている














到着したのは春の部屋














愛「少し横になる?」














春「(フルフル)」














愛「ならどっか座ろっか」














そう促されると春はベットに座った














愛「心臓痛くなっちゃったんだって?」














春「うん、」














愛「そっか、怖かったね」














春「うん、」














「さくら、気に入らなかった?」














春「ううん、おれ点滴してるし














だからいいって言った、」














「うーん、そっか」














愛「また心臓痛くなるの怖いでしょ?














点滴してれば少しは抑えられると思うけど」














春「抑えなくていいって言った、














もう痛くなっても、それでいいって」














愛ちゃんは‘そうなの?’という顔をしている














僕は少し苦笑いをしながら頷いた














春「だから、いらない」














愛ちゃんが手を握っているため














点滴は自分で外せない














「はる、もしまた発作起きたら














また苦しい思いすることになる














春の苦しんでる姿見るの嫌なんだ














僕だけが思ってることじゃなくて














凛ちゃんも京も愛ちゃんもみんな














思ってることだと思うよ」














愛「うん、そうだね」














「春はそれでいいのかもしれないけど














僕たちが嫌なんだ。














春のこと大切だから














春に苦しんでほしくないの」