のーどくたーのーらいふ

医者として














樹「京は医者だけど、














その前に人間だし、凜ちゃんの彼氏だろ」














「そうだけど、」














樹「凛ちゃんには医者の小笠原京じゃなくて














彼氏の小笠原京として














いてもいいんじゃないかな。」














「...」














樹「医者としての部分は僕や春が














ちゃんとフォローするからさ、ね?」














お前の思考といい、語彙力といい














やっぱり尊敬するわ














「そうだな、ありがとう」














樹「分かってるよね、京」














「うん」














樹「一人で抱え込むなよ、俺もいる」














「あぁ、分かってる」














てか、樹の‘俺’って破壊力あるよな(笑)














意図的に使ってんのかって思う














だけど、無意識だからこそ














そんな破壊力あるのかもしれないな














樹「分かったなら、早く食べて寝な














昨日から充分に寝てないだろ」



















「あぁ、そうする」














それからご飯食べてお風呂入って














凜の隣に横になってすぐ寝てしまった。














❅❅❅














...チャ














「んっ、」














今、玄関の音しなかったか














もしかして、凛?














そんなわけないよな、














そう思って、














隣にいるはずの凜を確認する














「...いない」














外に出ていったってこと?














待て待て、そんなことあるわけない














急いで玄関に行って














靴があるか確認したけど、ない。














凜の靴だけない。














一応、家の中も確認する














「凛」